
1年以上続いている金融危機にも関わらず、カーライルは史上最大規模(10.4億米ドル)のアジア投資ファンド、Carlyle Asia Growth Partners Ⅳ, L.P. (CAGP Ⅳ)を組成した。このファンドは主に中国、インド等のアジアの成長国に投資していくもの。カーライルによると、今回は初めて中国本土の投資家から資金募集することに成功した。
今まで、カーライルのアジア投資ファンドレイズの詳細は以下のようだ。
Fund Name Launched in Commitment Amount
Carlyle Asia Venture Partners I, L.P. (CAVP I) 2000 $159 million
Carlyle Asia Venture Partners II, L.P. (CAVP II) 2001 $164 million
Carlyle Asia Growth Partners III, L.P. (CAGP III), 2005 $680 million
今回のGAGPⅣの募集に関して、昨年末までには苦しかったが、2009年になって非常に順調に進んだと、カーライルのMDでGAGPの責任者Wayne Tsouが話した。
「欧米の年金基金等伝統的な機関投資家はより慎重になった。なぜなら、彼らは資金が減って、逆に選択肢が増えたからだ。今回の主な資金源は政府の年金基金と金融機関で、そのうち40%が新しい投資家で、アジア地域の投資家からの出資は特に増えた」と同氏が中国のメディアに述べた。ちなみに、今までの3本のファンドには欧米の資金はすべて50%以上占めていたようだ。
昨年末までの金融市場の不安定が多くのファンドの組み入れ計画を狂わした。しかし、世界経済が落ち着きを取り戻すにつれ、市場参加者も自信を強めている。特に中国などの新興国の景気刺激策を背景に、PEは新たな投資ゴールデンタイムを迎えることになるだろう。
Wayne Tsouによると、新ファンドは今までの投資戦略と変わりなく、①レバレッジを使わざる、②民営企業以外は投資せざる、③業界に拘らざる、とのこと。投資期間は3-5年の予定。
実に、GAGPⅣの組み入れは3月には既に始まっており、第一号となる投資先は深セン歌力思服装実業有限公司という女性専門のアパレル小売企業だった。金額は2,000万USD。
最後は、Wayne Tsou氏の言葉で締めくくりたい。
「以前、投資家は新興市場の投資に非常に心配していた。しかし、新興市場Growth CapitalのIRRが知られるにつれ、中国・インド投資に(妙味があることは)もはや秘密でなくなりました」
【参考:カーライルのプレスリリース】
http://www.carlyle.com/Media%20Room/News%20Archive/2009/item10723.html
(図はカーライルが投資した中国オンライン旅行予約サイトCtrip、2003年にNasdaq上場)

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